イタリア王室(直系)継嗣ヴェネツィア公エマヌエーレ・フィリベルト殿下が、イタリア・サッカー5部リーグ「ACサヴォイア1908」の買収を検討しているとのこと(2022年11月)

 イタリアの複数の報道によりますと、イタリア王室継嗣のヴェネツィア公/ピエモンテ公/サヴォイア公子エマヌエーレ・フィリベルト殿下(His Royal Highness Prince Emanuele Filiberto of Savoy, Prince of Venice and Piedmont)が、カンパーニア州ナポリ県に属するトッレ・アンヌンツィアータを本拠地とするイタリア・サッカー5部リーグ(エッチェッレンツァ)の「ACサヴォイア1908」の買収を検討しているとのことです。

 なお、このチームですが、名前の由来ははっきりしていない(!)らしいものの、王室への敬意という説は当然のことながらあり、また、シンボルはサヴォイア王朝の紋章を使用していたこともあるらしいです。

 エマヌエーレ・フィリベルト殿下は、このチームを買収し、3~4年以内にセリエCに昇格させ、その後にはセリエBにも、といった希望などを述べています(う、うーん……。過去にはセリエBの時期もあったようですが)。

 

AGTW:
Torre Annunziata, Emanuele Filiberto rileva il Savoia Calcio: «Diamo un calcio alla malavita» – YouTube

 

La Repubblica:
Il principe Emanuele Filiberto compra il Savoia Calcio: "Così daremo un calcio alla camorra" – YouTube

 

 (映像:イタリア語)Emanuele Filiberto a Torre Annunziata per rilevare il Savoia Calcio – Calcio – ANSA.it

 (英語)Italian 'royal' Filiberto set to take over Savoia Calcio – English – ANSA.it

 

 (イタリア語)Emanuele Filiberto vuole comprare il Savoia Calcio di Torre Annunziata: Torneremo in Serie B

Fanpage.itさんはTwitterを使っています: 「Il Principe Emanuele Filiberto entra nel calcio ⚽️ Vuole comprare il Savoia Calcio 1908 di Torre Annunziata https://t.co/CsJjq7OE1a」 / Twitter

ロシア外務次官がマルタ騎士団を訪問。イタリア王室(アオスタ系統)当主アイモーネ殿下が同席(2021年7月)

 2021年7月27日、ロシア連邦外務次官セルゲイ・ヴァシリエヴィッチ・ヴェルシニン閣下(ヴェルシーニン外務副大臣Sergey Vasilievich Vershinin)はローマのマルタ騎士団本部邸を訪問、マルタ騎士団側のカウンターパートと会談しました。
 マルタ騎士団のロシア・ミッション代表(特命全権大使相当)であるイタリア王室(アオスタ系統)当主/サヴォイア公・アオスタ公爵アイモーネ殿下(His Royal Highness Prince Aimone of Savoy-Aosta, Duke of Savoy and Aosta : His Royal Highness The Duke of Savoy, The Duke of Aosta)が同席した模様。

※マルタ騎士団の本部邸(Magistral Villa)と本部宮殿(Magistral Palace)はイタリアより治外法権を認められています。

 

こちらから見て左がアイモーネ殿下、右が外務次官:
Facebook

 

 (英語:マルタ騎士団 公式サイト)Russian Deputy Minister of Foreign Affairs Received – Order of Malta

記事・動画(英語):abc news による、将来的にイタリア王室(直系)当主になるカリニャーノ女公/サヴォイア公女ヴィットーリア殿下に関する記事(2021年6月)

 アメリカの abc news が、将来的にイタリア王室(直系)当主になるサヴォイア公女ヴィットーリア殿下(カリニャーノ女公 : イヴレーア女侯爵 : Her Royal Highness Princess Vittoria of Savoy, Princess of Carignano, Marquise of Ivrea)に関する記事・動画を掲載しています。

 ヴィットーリア殿下の父エマヌエーレ・フィリベルト殿下のコメントや、対立するアオスタ系統のアイモーネ殿下のコメントも含みます。

 記事の最後は「イタリアに王政復古が起こるとは思えないが」という文章に対し、エマヌエーレ・フィリベルト殿下の “Never say never.” という言葉を添えて終わっています。

 

 (英語)Young princess fights for her claim to the (abolished) throne of Italy – ABC News

 

関連:
 イタリア王室(直系)が継承法を絶対長幼制へ改定へ。サヴォイア公女ヴィットーリア殿下が将来的にイタリア王室当主に(2020年1月)

訃報(2021年6月1日):イタリア王室(アオスタ系統当主・サヴォイア公)アオスタ公爵アメデーオ殿下が薨去(1943~2021)

 2021年6月1日、対立するイタリア王室のうち傍系/アオスタ系統の当主(サヴォイア公)のサヴォイア公・アオスタ公爵アメデーオ殿下(Prince Amedeo : His Royal Highness The Duke of Savoy and The Duke of Aosta)が薨去した模様です。
 1943年9月27日生まれの77歳。

 薨去に伴い、子息のプッリャ公爵アイモーネ殿下(His Royal Highness Prince Aimone of Savoy-Aosta)が当主の地位を継承します。

※称号ですが、公式サイトのほか、報道したイタリア紙の多くが Duca di Savoia e Duca d’Aosta と、サヴォイア公とアオスタ公爵の称号を併記しています。この二つをアイモーネ殿下もこれから使用すると思われます。
 2006年の段階で、アメデーオ殿下が自身のアオスタ公爵号を子息のアイモーネ殿下に使用させるとした決定がややこしい影響を及ぼし、結果、アイモーネ殿下がプッリャ公爵の称号すら消極的になるような状況も生じましたが、これで解消となるでしょう。

 

 (イタリア語:イタリア王室アオスタ系統 公式サイト)Scomparsa di S.A.R. il Principe Amedeo di Savoia – Real Casa di Savoia
 (イタリア語:イタリア王室アオスタ系統 公式サイト)Superga 1 luglio 2021. Ultimo saluto a S.A.R. Il Principe Amedeo di Savoia – Real Casa di Savoia

 

葬儀の映像(一部)/
Basilica di Superga:
Cerimonia per il Principe Amedeo Duca D'Aosta – YouTube

 葬儀には他の(旧)君主家からの臨席もあり、アオスタ系統を当主とみなす動きは大きくないものの、イタリア王室一員であることは変わらないということでしょう。

イタリア王室(直系)当主/サヴォイア公・ナポリ公ヴィットーリオ・エマヌエーレ殿下が、薨去した英国王室/エディンバラ公爵フィリップ王子殿下への弔意を表明(2021年4月)

 イタリア王室当主のサヴォイア公・ナポリ公ヴィットーリオ・エマヌエーレ殿下(His Royal Highness Prince Vittorio Emanuele of Savoy, Duke of Savoy, Prince of Naples)は、薨去した英国王室/エディンバラ公爵フィリップ王子殿下(His Royal Highness The Prince Philip, Duke of Edinburgh)への弔意を表明しました。

 

 (英語:↓のPDFへのリンク記事)H.R.H. PRINCE PHILIP, DUKE OF EDIMBURGH, DEATH ANNOUNCEMENT – Ordini Dinastici della Real Casa di Savoia
 (PDF:イタリア語)Nota-VE-Duca-dEdimburgo-9.04.21.pdf

 

Ordini Dinastici(@ordinidinasticirealcasasavoia) • Instagram写真と動画